2025.11.07
セールスに頼らない!顧客の声を活用した「売れる仕組み」作りとは?
ブログ記事第一号です。
財務・資金繰り系のネタにしたかったのですが、まずはスモールスタートということで、過去に書き溜めたネタの放出です。フードビジネスに資するネタ、関連するネタもございますので、最後まで読んでいただけますと幸いです。
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一生懸命営業しているのに、なかなか売れない。広告費をかけても、思うように集客できない…そのような悩みを抱えていませんか。もし、あなたのビジネスがこのような状況なら、「セールス」に終始することをやめてみませんか?
そもそも、売り手が「売り込もう」とすればするほど、かえってお客様は買わなくなります。例えば、洋服屋で店員に積極的に商品を勧められると、逆に買いたくなくなるものです。一方、「口コミ」を活用すれば、お客様が自ら他の人に商品やサービスの魅力を伝えてくれます。そのため、売り手の「売りたい」という意図が前面に出ずに、自然な形で価値が伝わるのです。さらに、あなたの会社に代わってお客様が営業員となり、その魅力を発信してくれます。だからこそ、リソースの限られた中小企業こそ、セールスに頼らず、顧客の声を活用した「売れる仕組み」を作るべきなのです。
▼口コミは“ほったらかしで広がる”最強の仕組み
「口コミ」は、ほったらかしで広がっていく仕組みとして非常に有効です。 メディア露出は一時的な効果にとどまりますが、口コミは波のように拡散していきます。
例えば、たった1人が2人に伝えるだけでも、2の10乗で約1,000人、20回繰り返せば100万人に届く計算です。 SNSでの共有が加われば、さらに爆発的な波及効果が期待できます。良い口コミが増えるとお客様が増え、話題となってメディアやSNSに取り上げられやすくなり、その結果さらに新たな顧客が集まる――まさに好循環(スパイラル)が生まれます。 この流れを作ることで、積極的に宣伝しなくても自然に集客できる仕組みが整うのです。
▼実践例:広告費ゼロで集客する仕組み
私は、経営コンサルティング業の傍ら、都内で無人の貸し会議室を数軒展開しており、広告宣伝費ゼロ・看板等一切無しで、連日予約を獲得しています。その秘訣の一つは、ご利用後お客様から頂く「レビュー(口コミ)」です。
実際、私が運営するスペースでは、延べ千件超の良好なレビュー(平均4.8/5点満点)を獲得しています。このようなレビューの蓄積は、スペース予約サイトの検索順位にも良い影響を与え、自然と集客につながっています。もはや「営業資産」と言っても過言ではありません。筆者は、ご利用後全てのお客様にお礼とレビュー協力のお願いのメッセージをお送りしています。実は、ご感想の他、不満や要望をメッセージ返答いただくことで、レビューに記載されにくくなる利点もあるのです。こういった仕掛けを複数設けることで、全利用者の約4割の方にレビュー投稿いただいています。
▼対企業でも「口コミ・紹介」は強力な武器
一方で、「ウチはBtoBだから口コミ活用は難しい」と思われる方もいるかもしれません。しかし、BtoBでも「口コミ・紹介」は強力な武器になりえます。例えば、導入事例を記事化したものや、顧客の声をホームページ等で掲載することが有効です。例えば、ITサービスを導入した企業の成功事例を具体的に紹介すれば、同じ業界の企業が「ウチも試してみよう」と思うきっかけになるのです。
▼顧客の声を徹底活用した事例
さらに、積極的に顧客の声を活かして、サービス改善や経営に活かすこともできます。例として、国内最大のカレーチェーン「CoCo壱番屋」が挙げられます。創業者の宗次徳二氏は、徹底的に顧客の声に耳を傾け、改善に取り入れていました。具体的には、毎朝アンケート葉書に目を通し、その内容を基に店舗へ指示。そして、月毎に纏めたヒント集を全店舗に配布するなどです。経営者自らが顧客の声に真摯に向き合い、改善を積み重ねる姿勢は、全ての経営者が見習うべきポイントです。このように顧客の声を販売面のみならず商品開発やサービス改善に活用することで、競争力を高めることができます。その結果、セールスに頼らず「売れる仕組み」を作ることに役立つのです。